忍者ブログ
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
リンク
カテゴリー
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
RSS
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
(06/01)
(06/01)
(06/02)
(06/03)
(06/03)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


高土高DVDジャケおめでとう記念と、椿三○郎観て来ました記念に(笑

高土です。

ええ高土です。土高じゃないです。最近ずっと言ってる気がする。
まあ元々、トウシロウさんもシンスケくんも受々しいので、最底辺で、俺が上だよいや俺だよオマエ下だよいやオマエだよと揉めてればイイんじゃないかなと思ってたりなんかで。

このサイトは、高杉50.5対土方49.5くらいでギリギリ高土、みたいな感じなので。ホント紙一重でシンスケが上、みたいな・・・。
何か刺激があるとすぐひっくり返ります(うわァ
たとえばDVDジャケだとか。
あのジャケだとか。

そんなわけで、リバちょっと、とか、攻くさいトウシロウさんってどうよ、とか思われる方は若干、アレかもです・・・。




某所さまの日記で、シンスケを捕まえていい気になってるトウシロウさんだけど、次の瞬間にわざと捕まってたシンスケにねじ伏せられるんだ、みたいな、ものっそいモエな事を書かれていらっしゃったのをちらりと眼にしまして。

なんてモエるんだろう、とか、こう・・・。
てかでも、想像の上ではやたらとモエたのに、実際自分で書いてみると何だかなァ、というシロモノになった、そんな感じです。


ごめんなさいスイマセン。
ホントスイマセン。


DVDおめでとう世は高土の時代だよ!


 

からり、と。随分と軽い音を立てて、その手から刀が零れ落ちた。

 

白月


「随分と聞き分けがイイじゃねェか」
薄く佩いた笑みと共にそう言って。土方は、視線だけ此方に寄こした高杉に、切っ先を突きつけたままゆっくりと歩み寄った。

「イイ、子だァ」

そう呟いて。その首筋に這わせるように、背後から白刃を滑らせる。吐息がとどくまで、近づいた。

「は――、こんな夜更けに副長さんが一人歩きたァ、随分と物騒じゃねェの」
「それァコッチの台詞だ。こんな夜更けにテロリストがふらふら、ンなことしてっからこうして後ろ、取られンだよ」
なァ、高杉晋助。
くく、と喉を鳴らすように笑って、土方はその耳元に向かって囁いた。

手配書通りの派手な単の裾が、ひらりと風に揺れる。
白い包帯が、闇の中に浮き上がって見えた。


「さァて、どうするんだァ、高杉」
「どうするってなァ、これじゃァ、仕方ねェしなァ」
ひょい、と空になった両手を広げて。けれど、その顔は笑みを佩いたまま、ちらりと背後の土方に細めた眸を向ける。

「さてエモノは落としちまったし、俺の命は副長さんが握ってる」
つ、と喉元の刀に人差し指を這わせて。
真っ赤に開いた指の傷口から、ぱたりと一滴、雫が零れた。
指先ごと口に含んで、ちろり、と赤い舌がそれを舐めとる。白と黒の世界に、それだけが鮮やかに赤いような気さえして、土方はきゅ、と眉を顰めた。

愉しくてたまらないと。低く低く笑うものだから。


「てめェ・・・」
突きつけた刀はそのままに、高杉の、僅か濃茶の混じった髪を引き掴んだ。そのまま強く引いて、喉元を、降り零れる月光に晒す。薄い皮膚の上から、とくりと脈打つ細い血管が見えて。

「このまま、喉元掻き切ってやろうか」

ぐ、と僅かに食い込ませた白刃に、赤い血がとろりと伝った。
仲間達の居場所を吐かせなければ、とか。これまで何人殺った、だとか。訊かなければいけないことは山積みであるはずなのに。
目の前の男に、酷く神経を逆なでされる。

横に、ほんの少し刀を滑らせるだけで。

けれど。その噴出す赤の中でも、コイツは笑っているのだろう、と。
自分の、刀を握り締めた掌一つで生死が決まるというのに、それさえ弄んで、予定調和だと。そう言っているような、そんな気さえする。

自分の命と、愉しみとを、何の躊躇もなく天秤にかけられる。
そこに、かつてはきっと見えていたのだろう、誰かの思いや意義や。そういった――所詮建前でしかないものを、建前だと割り切って。全て殺ぎ落として一本の抜き身の銀色にした。
きっとそんな男だ。

 

「それも悪かねェがなァ・・・」
そう言って。つかまれた髪が引きつるのも構わずに。
小さく笑うと、高杉はその眇めた瞳で土方を睨めつけた。

「俺ァ、見下ろされるってェのが、性に合わないんでなァ」

黒いものが背筋を這って肌を食い破って。ぞろりと身体中を食い進み、心臓でとぐろを巻く。一瞬血の気が引いて。ぽつり、と。土方の額で汗が結んだ。

「てめェっ・・・!」
「残念だなァ」

白刃を素手で握った高杉は、食い込む刀に眉一つ動かさずに、無理矢理土方の腕から奪い取って。

そのまま刀の柄を土方の腹に叩き込んだ。鈍い音が響いて、喉の奥に鉄錆の味が広がる。
堪えきれずに、かくりと膝から砕けた。
「っぐ、ァ」
「早ェよ」
ふらり、と前に傾いだ土方の肩をつかんで立たせると、高杉はその背後に回り込んで、そのまま傍の塀に押し付けた。
「・・・くそ・・・っ」
白い壁に肩を押さえつけられて低く呻いた土方は、辛うじて背後を睨みつけるのだけれど。それを一笑に付して。

「さァて。コレで、どうするか考えンのは副長サンの方だぜェ」
腹の痛みに顔を歪める土方を、愉しそうに見つめながら。そう、高杉はそっと耳元で囁いた。
月を背に、ゆるり、と口元が弧を描く。

「命乞いでもしてみるか?それとも、舌でも噛んでみるかァ?」
「て・・・めェ・・・、放せ・・・!」
「だァれが聞くか」
喉で転がすような、独特の笑いだ。土方の腕を背で捻り上げて。
耳元をくすぐる吐息に、土方はぞくりと背筋を震わせた。酷く、指先が冷たい。しんしんと冷えていくようで、身体中の熱が残らず剥ぎ取られていく。

「素直じゃねェの。助けてください・・・は在り来たりだなァ・・・。俺の前に膝ァついて、そのエロい声で啼いてみるかァ?」

なァ。面白そうだろう。
酷く艶めいたその声が、道の真中で濡れていくのを、特等席で。

「啼くのが嫌なら、俺が啼かせてやろうか」
耳朶に歯を立てて。噛み付いたそこを、今度は優しく舌で辿る。ひくりと跳ねる肩が、可笑しくて。


「ざ・・・けんなっ・・・!」
睨みつける眼光はそのままに、無理矢理に身体を捻って、土方は高杉の腕を振り解いた。その頬が薄っすらと赤く染まっている事に、気づいているのかいないのか。噛まれた耳朶に掌を当てて。

「てめェ、死にてェなら叶えてやる・・・!」

半ば塀にもたれかかるように、けれどしっかりと両足で立って。土方はそう吐き捨てた。

 


表情一つ変えぬままその腹をもう一度蹴り上げて。地面に伏した土方を見下ろして。その顔に薄っすらと浮かべた笑みは、けれど眸だけが鋭く眇められていて。

「俺と違って、てめェは聞き分けが悪ィなァ」
肩を震わせて必死で息を吐き出している土方の、その襟をつかんで引き起こす。
もう片方の手で顎を引きつかんで、月の光に晒した。

その、淡い色の瞳が、自分だけを映すのだ。

高杉の背後に重なった月と、その内でゆるりと哂う、自分だけを。見開いた両の眸に綺麗に映すものだから。

呆然としたままの土方の唇を、荒々しく己のもので塞いで。声の一つも漏らさぬように、血の味のする口内を掻き回した。

 

「・・・っに、しやが、ンだ、てめェ・・・っ」
放された唇から銀糸が伝って。
放された体が地面へ沈む。
「・・・く、そ」
肘を張って、必死で起き上がろうとするのだけれど、じくじくと苛む腹の痛みと、ぐらりと歪む視界がそれを遮る。

自分の刀を拾い上げて、鞘に戻して。
そうして、高杉はゆっくりと振り返った。

 

「次ィ、逢う時まで、イイ子で待ってろよ」

 

 

――
スイマセンスイマセン
椿三○郎の、「聞き分けがイイじゃねェか、イイ子だなァ」ってな台詞がやたらとモエたりとか、DVDジャケだったりとかで、色々攪拌されて出てきた結果がコレです。
土高じゃない、です。ていうか普通に考えたら一発目でシンスケに言わせるべき台詞のはずなんだ(笑
でもほら最後とかちゃんと高土ですから。最初が土高でも最後でギリギリなんとか高土(黙

スイマセン・・・

所詮50.5と49.5の世界だからさ。

 

PR


Trackbacks
TRACKBACK URL :
忍者ブログ | [PR]

(C)diary / ブログ管理者 No Name Ninja
Blog Skin by TABLE ENOCH