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アレすぎてキモチワルイ高土その・・・5?4?・・・5、かな多分。

夏の話。


左は高校んときプールが無くて、それなりに寂しい思いをしたわけです(笑







灰色のコンクリートをブラシで擦りながら、土方はぽたりと垂れる汗をシャツで拭った。
「くそ・・・なんでうちのクラスなんだよ・・・」
水の入っていない二十五メートルプールで、運悪くクジに当たった土方たちは、放課後のまだ日も高い中、一心に底を擦り続けているのだ。
防火の為に一年中水を張りっぱなしだったものだから、ミズゴケやなにやらがそこかしこにへばり付いていて、ブラシで擦ってもなかなか剥がれない。
何度目かの舌打ちをして、土方は隣で同じように底を擦っているはずの高杉を振り返る。サボっていたら気合でも入れてやろうと思っていたが、案の定ブラシの柄に乗せた手の甲に、顎を置いて、ぼんやりと此方を見ていた。

「晋助、サボってんじゃねェ!」
「あー?」
「早いトコ終わらせて、帰ろうぜ」
高杉の頭を一つ叩いて、促す。
「この後・・・遊びに行くんだろ」
その時間が減るから嫌だ、と呟けば、高杉が嬉しそうに笑った。
「そうだな」
「だろ?」
何せ学校では――彼らの言い分だが――中々アレコレできない。手を繋いで帰るのも、校門からだ。一応底のところは、彼らなりに気を使っているつもりなのだ。つもり、で終わっているところには気づいていないだろうが。

「でもやる気んなんねェ・・・」
一転、ふ、と顔色を沈ませて、高杉はこそりと嘆息した。何でだよ、と土方が不貞腐れたように問いかえす。
「俺と遊びに行くの、嫌なのか・・・?」
「そんなわけねェだろ」
寧ろ学校なんか放って置いて、朝から行きたい気分だ。それより前日どちらかの家で泊まって、朝までいちゃこらやりつつ、昼からのんびりと出かけるのも良い。
よし、今度の土日はそれでいこう、と決意も新たに高杉は小さく気合を入れた。

けれど、この灰色のプールを見ていると気分が沈む。これから水を入れて、明日から水泳の授業が始まるのだ。
「なァ十四郎、水泳サボろうぜ」
「あ?」
「明日っからのプールの授業、サボって二人でどっか行こうや」
高杉は一人ではサボらない。土方が大会などで学校にいないときは、そもそも来ないし、サボるなら土方も巻き添えだ。土方は基本的に授業をサボるのがあまり好きではないから、必然的に高杉は毎授業きっちりと、出席することになるのだ。

「オマエ泳げねェの?」
「なわけあるか」
「だよなァ・・・」
見る限り、高杉の運動神経悪くない。剣道でなら土方と良い勝負だろうし、そうでなくても体育では何でもそつなくこなしている。
「なら何でだよ」
訝し気に問えば、高杉はふいと視線を逸らして、呟いた。

「てめェの裸、俺以外が見るわけだろ・・・?」
そんなの、許せるわけねェ。
去年の今は土方に出会っていなかったから、土方は惜しげもなく肌をさらしていたわけだ。
知らなかったとはいえ、去年の分誰か返せ。今すぐ返せ。
何を返してもらうのかまでは考えていなかったが、とにかく腹ただしい。

「晋助・・・」
「絶対ェ嫌だからな、他の野郎に見せるなんざ。どこで誰が狙ってるか知れねェっつうのに」
ふん、とそっぽを向いたまま、高杉は嫌だ、と繰り返す。

「・・・おれも、いや、だ」
ぎゅっとブラシの柄を握って、土方は高杉の背中にとん、と身体を持たせかける。
「てめェだって、他の女とかに見られてっと思ったら、すげェ、嫌だ・・・」
誰か惚れたらどうすんだ、と。
「十四郎・・・!」
腰に手を回して、じゅっと抱きしめてやる。
「晋助がプール入んねェなら・・・俺も行かねェ・・・」
「おう」
機嫌良さそうに抱きついたまま、高杉は小さく頷いた。

「あのさ、掃除やってくんねー・・・?いや、先生がクジ当てたのが悪いんだけどよ、先生クジ運ねーの、な?」
白衣を着たままの銀八が、だらだらと汗を流しながら呟いた。
「キミら水泳授業でねェと補習だよ」
「補習・・・?」
土方が不安気にそう呟く。
「そう補習。誰もキミたちの裸とか気にしねェから。土方くんのは気になったりならなかったりだけどっ」
「死ね」
土方を背後に庇った高杉が、銀八を睨み付けた。
「補習でも構わねェよな、十四郎」
「・・・え、ああ」
「俺と、一緒だぜ」
「なら、大丈夫だ」
ふわりと笑った土方に、高杉も喉を鳴らせて、銀八には目もくれずに、二人で互いの手を握り合うのだった。



馬鹿だろ・・・。悪化の一途を辿ってるような気がする・・・。
このままツンデレが書けなくなったらどうしよう・・・。
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