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キモチワルイ高土その8・・・?くらいです。
3Z小説2のネタバレを含みます。多分に。

スイマセン調子乗りました・・・。
だってまさか・・・まさか・・・っ・・・!











高杉はその場で硬直した。
「――おい、晋助・・・?」
覗き込んでくる土方に一瞬目を奪われた後、慌てて顔ごと逸らす。訝し気な顔の土方が視界の端にうつったが、それどころではなかった。



修学旅行なんて、土方がいなければ参加もしていないところだ。
けれど、学校の三年全体とはいえ、土方と旅行、という部分だけ抜き取ってみるととても魅力的である。場所についても散々もめた挙句に京都だということだが、別にそんなもの何処でも良かった。
土方と同じ部屋で、夜中まで騒いで。互いに土産物を買って、携帯にお揃いでつけて周りに呆れられた。それは今も高杉の携帯についていて、もちろん、土方のにもついているだろう。
意気揚々とそれなりに修学旅行を満喫していた高杉だ。

その夜は偶々、高杉と土方は別行動だった。大変に珍しいことだが、別行動だった。高杉としては不本意だが、土方が部活の仲間達と後輩への土産を買いに行くというから、高杉は一人ぼんやりとホテルを抜け出したのだ。ついて行っても良かったのだが、土方が目の前で別の人間に土産を買うところを態々見に行くほど心が広いわけでもない。
けれど、この後に、最後の夜だから、と。二人でどっか抜け出そう。
そう約束してあるから。高杉は一足先に、ふらりと外へ出てきたのだ。

鴨川のたもとで缶ジュースを手に、一人ぽつんと佇む。そのうち土方も来るだろう。何をしようか、ゲーセンで遊ぶか、それとも川縁でのんびりとするか。夜の鴨川の最早風物詩と言っても良いだろう、等間隔に並んだ男女は、間に一組ぐらい自分達が入ったところで気にも留めないに違いない。
そんな風に考えていたときだ。
視界の端にちらりと、見慣れた姿がうつった気がした。
慌てて視線を走らせるが、見つからない。
「・・・あ?」
確かに、いたはずなのだ。
自分が見間違えるはずが無い。

ほら、見える。
あでやかで、からり、からりと涼しげになる下駄の音だけが、高杉の耳に響いた。

「――十四郎・・・・・・?」

そんなの、予想しているわけも無い。
白粉と、薄く乗せた唇の紅。目尻に艶やかな緋を乗せて、気だるそうに抜いた襟から、結い上げた髪の項が覗いていた。
「っ晋助・・・」
「何、してんだよ・・・」
こくりと唾を飲み込んで、高杉が問うた。心臓が痛いほど高鳴っているのが解る。
「土産、買いに行ったんだろ・・・?」
「や・・・それは・・・」
口篭る土方を、漸く落ち着いた高杉がぎっと睨み付けた。
「嘘か?」
「・・・悪・・・ぃ・・・」
俯くと、髪に飾られた簪がしゃらりと軽い音を立てる。ちらちらと周りの視線が土方に注がれているのを見て取った高杉は、取り合えず人通りの少ない通りへ土方を引きずっていった。慣れない、それも女物の下駄のせいか、歩き難そうな土方を気遣いながら、その手を取ってやる。
「・・・ちゃんと説明、しろよ・・・」
嘘なんかつくな。
「・・・今日の昼・・・晋助、居なかったろ・・・?」
「あ、ああ・・・坂本に呼び出されてた時な・・・」
結局たいした理由ではなくて、土方との貴重な時間をどうしてくれるんだ、と一発殴った覚えがある。
「あん時志村が協力してくれって・・・」

暫く沈黙があって、高杉はじっと土方を見つめていた。

「・・・で・・・?」
「それで、これ・・・」
自分の格好を指差す。
「いや、理由んなってねェし・・・」
「知らねェよ・・・面割れないように舞妓ん格好しろって銀八が・・・近藤さんたちとはぐれちまってよ・・・」
困ったように周囲を見回して、土方ははあ、と小さく嘆息した。
「ってこたァ近藤も舞妓の格好してんのか?」
「ああ、似合ってた」
なわけねェだろうが・・・。あっさりと言った土方に心の中でそう返して、高杉はふ、と息を吐いた。理由は今ひとつあやふやだが、取り合えず銀八を一度殴るべきだろうか。

「つか俺行かねェと・・・」
「は、馬鹿か」
踵を返した土方の腕を掴んで、高杉は自分の傍に引き寄せた。
「行かせるかよ、こんな格好で」
「っ、晋助・・・!」
さっきでもちらりちらりと見られていたのだ。こんな格好で、しかもこの時間に歩かせるものか。

「――誰かお前に惚れちまったらどうすんだ」

きゅ、と土方を背から抱き込むと、甘い香がした。

「そんなの、俺ァ嫌だ」
項にそっと口付ける。

土方が、く、と喉で笑った。振り返った土方の顔は、粗悪な電飾に彩られていてもなお艶やかで。
「――俺に惚れるのは、お前だけだろ、晋助・・・」
そう言って、くるりと身を翻して下駄を鳴らしながら路地を走っていった。
「晋助、終わったら、遊び行こうな!」
「・・・っお、おう!」
慌てて返事を返して、高杉はひらひらと揺れる帯を眺めながら、くく、と小さく笑った。

「当たり前だ。俺以外が惚れたら許さねェよ・・・」





このあとシンスケ君は舞妓姿のままのトウシロウくんと遊ぶことを夢見ているのですが、待ち合わせ場所に来たトウシロウくんはしっかりと着替えていて、こっそり落ち込んだのでした。

すいません。
だって公式(?)でマヨ子・・・じゃない、マヨ奴ですよ・・・!一瞬どうしようかと思った・・・。
シンスケが居ないところは、何時ものように妄想でカバーです。十分、大丈夫。うん。だいじょうぶ。
ハメコミ合成的な自分の脳に万歳。

調子乗ってスイマセンデシタ・・・。
暫くこのネタ引っ張るかもしれんです・・・。

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