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ネタというよりは布教。
いや、やばい・・・ほんとアレはヤバイ・・・。
一応高土。
密売人×政府隊員・・・みたいな(笑
ものっそ短いです。
合わさった唇から舌が差し込まれて、口の中に甘さが広がる。
わすれていた、甘さだ。
「っ・・・ん・・・・・・ふ」
トウシロウは崩れそうな膝を必死で支えながら、目の前の男を睨み付けた。
隻眼の、男だ。
「は、美味いかよ」
く、と笑って、シンスケは舌なめずりをした。甘い、甘い香りだ。
忘れ去られたはずの――香り
「・・・どこに・・・っ隠し持っていやがった・・・!」
「あァ?」
「何処で作ってる、材料はどうやって手に入れた!答えろ!」
「うるせェなァ・・・」
小さく舌打ちすると、シンスケはポケットから半分残った茶色の塊を取り出すと、割って欠片を口に入れた。
そのまま、トウシロウの唇をふさぐ。
力の抜け切った身体での抵抗は弱弱しいもので、”教育”された身体なんてこんなものか、と。シンスケは嘲るように笑った。
舌の上で、溶けていく。
もうずっと口にしていない甘さだ。
『――それは、身体に悪い』
党の男達は、いつも、そう言う。
『我々は、国民の健全な、健康のために――』
「っは・・・ぁ・・・」
くたりと崩れ落ちそうになったトウシロウを支えて、シンスケは口角を吊り上げた。
ポケットの”あれ”は、まだ残っている。
全部、くれてやっても良い。
あの甘さへ堕ちれば良い。
「・・・ってめェ・・・すぐに・・・捕まえて・・・っ」
「ブートレガーは捕まんねェよ」
「は、ナイトクラブも、密売屋も場所は割れてんだ・・・っ」
ぎり、と奥歯を噛んで、トウシロウは悔しそうに呟いた。
上手く、立ち回っている。
皆が知っているのに、決定的に証拠が見つからない。
実際、手を焼いているのだ。党員たちは、必死になって探し続けている。
「てめェを”再教育”するのが楽しみだぜ・・・」
支えているシンスケの手を振り払って、トウシロウは噛み付くように言った。ふらりと身体が傾ぐけれど、何とか立て直す。
「あ?オマエも共犯だろ?隊員サン」
「っ・・・・・・」
口の中の、懐かしい甘さが――
「教育されんなら、オマエも一緒だぜェ?」
「ふざ・・・けんなっ!」
「ふざけてねェよ」
つ、とシンスケの眸が眇められる。
低い、どろりとした声だ。
背筋を凍りつかせるように、滑り降りていく。
「あんな党、そのうち俺が潰してやるよ」
「・・・その言葉だけで・・・反逆だ・・・」
「好きにしろ、どうせ証拠はねェよ。隊員の忠告だって、党じゃそう大して認められてねェんだろ?」
悔しいけれど、言うとおりだ。
もっと自分たちの言うことを聞いてくれているなら、密売人なんてそうそうはびこることも無いはずなのに。
大人は、何時もそうだ。
「楽しみに、してろ」
にィ、と笑って、シンスケはくるりと背を向けた。
「リンゴさくさく気分を、隊員サン」
嘲るように、そう言って。
あの甘い香りだけを残しながら、路地に消えていった。
うーわー・・・何かスイマセン・・・。
シンスケはチョコレート密売人です(笑)トウシロウはチョコレート取り締まり隊員です。
シンスケは命を賭けてチョコレートを密売してるわけです。そんで、トウシロウは命を賭けてチョコレートを取り締まってます。本気です。必死です。
つかこれパロやるんなら、どう考えても銀土の方が適切です。間違いなく(今更
「チョコレート・アンダーグラウンド」ていう本のパロです。
チョコレート含む菓子類、砂糖いっさい禁止になった街で、少年たちがチョコレートの密売を企むというなんかすげェ話。
しかもやたらモエる。
チョコレートとかを内緒で食べたりすると、逮捕されて再教育されます。
笑えます(笑