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ぐだぐだと昨日書いてた、鬱陶しい高土の話。お互いがお互いをキモチワルイくらい大好きな高土。
3Z設定で、シンスケもトウシロウもツンデレじゃないっていう…。甘味料過多な酷い話(笑)
ていうかキモイです。シンスケがキモイのは何時ものことですが、加えてトウシロウがオカシイです。読んだ後で石を投げるのは勘弁してください…打たれ弱いんで…。
や、ホントに…鬱陶しい話なんで…
「今日の弁当、何だ」
昼休み、教室の片隅で、高杉が嬉しそうに自分の弁当を広げた。土方は部活の昼練に行ってしまって居ないけれど、弁当だけはいつもきちんと高杉の机に置かれている。
「…うれしそうじゃの、シンスケ…」
「当たり前だろォ、十四郎のメシだぜ」
「今日は何が入っとるんじゃ?」
興味深そうに覗き込んできた坂本の、くるりと縦横無尽に跳ねている髪を引きつかんで、高杉はついと眸を眇めた。口元だけが笑っていて、それが妙に怖い。
「十四郎のメシはやんねェぞ…」
それが心の底から本気で言っている言葉であるものだから、坂本は引きつったまま、はは、と小さく笑うことしか出来ないのだ。
高杉と土方は、何時の間にか一緒に居て、それが当たり前になってしまっていた。。とても自然に、違和感無く何時も二人で居るものだから、教室中のだれもが、もう何も言えなくなってしまったと言う方が正しい。
それに高杉も土方も別段隠そうともしなかったし――だからと言って公表したわけでもないのだが――教師でさえ、嗚呼仲むつまじいなと微笑ましく思う、半ば公認の仲になっている。
土方家の道路を挟んだ向かい側に高杉の下宿があって、帰り道に二人して手を繋いで帰っている姿を見たというものも幾人かいた。公園でキスしていたとか、川原で抱き合っていたとか、どれも一概には否定できない噂ではあったが、少なくとも、高杉の弁当が土方手製である、ということだけは、本当らしかった。
「玉子焼きと、から揚げと……」
箸をとって嬉しそうに弁当を開く高杉を見ながら、坂本は生暖かい目で、そろそろ駄目だろうな、と思うのだった。
剣道場の隅で弁当を広げながら、土方はふとその箸を止めた。
「どうしたんですかィ?」
隣で購買のパンを頬張っていた沖田が、不思議そうに土方を振り仰ぐ。
「…いや…」
「何ですかィ、そんな面で。もうすぐ大会なんですぜ、土方さんがしっかりしてくれねェと困りますぜェ」
「…わァってるよ…ただ…」
じっと自分の弁当に視線を落としながら、土方はポツリと呟いた。
「晋助…ちゃんと俺の弁当食ってんのかなァ…」
沖田の眉がきゅっと寄って、ずり、と一歩土方の傍から後ずさる。
「一応アイツの好きな魚のフライとか入れてんだぜ…」
食ってなかったらどうしよう。そんなふうに心底不安気に呟く土方に溜息を零しながら、沖田は心配ないですぜ、と嫌々零した。
「高杉がアンタの弁当食わない日は、世界が終わる日ですぜ」
昼休み終了のチャイムが鳴って、土方たちは急いで教室へ駆け戻った。昼休みは短く、昼練の後の昼食時間もロクに取ることが出来ない。結局自分の弁当を半分以上残したまま、土方は自分の席へついた。高杉の、隣だ。月に一度ある席替えは自由なものだから、何となく窓際の一番後ろに二人で座ることになっている。
「十四郎」
鞄から次の授業の教科書を引っ張り出していたら、隣からこそりと肩を叩かれて、土方はくるりと振り返った。
「弁当、美味かった…」
じわり、と。暖かいものが広がる。
「当たり前だ…オマエの…っ」
腕を伸ばして、高杉の制服の袖を引き掴む。
「オマエの為に、作ったんだぜ…っ」
不味いわけあるか。
そう言ってやれば、一瞬惚けたように目を見開いた高杉が、次にはにィ、と口元を吊り上げて笑って。
「…おう、すげェ美味かった」
そう言って、土方の襟元を掴んで引き寄せると、その唇に軽く口付けた。
「明日は、ポテトサラダとか食いたい」
「絶対ェ、残すんじゃねェぞ」
そう言って、土方は満足そうに笑った。
「…いい加減にしてくれないですかねィ…アレ…」
此処が教室だということを完全に振り切ってしまっているらしい。沖田は苦々し気に呟いて、じろりと二人を睨みつける。窓際の一角だけ、どうにも近づけない雰囲気が創造されてしまっていて、教室に入ってきた次の授業の教師が、困ったようにあたふたと出席を取り始めた。
「今日明日の弁当の買い物、して帰っから」
「ああ、荷物持ってやるよ」
帰りに何処か寄って帰ろうぜ、と。そう言って、高杉は土方の机と自分の机を、教科書を挟んでくっつける。
「教科書忘れたのかよ…」
「いや、おき勉してっから全部机ん中にある」
確かに、高杉の机は限界ギリギリまで教科書が詰め込まれている。けれど、机の上に出しているのは筆箱だけで。
「こうしたほうが、十四郎に近ェだろ?」
至近距離で笑まれて、土方の顔がほんの少し赤く染まる。
「…勉強、ちゃんとできねェだろ…っ」
「何でだよ?」
「…オマエが…近いっ…から…」
集中なんて出来るわけが無い。
「じゃあ、俺にだけ集中してろ」
さらりと言って、そして、高杉は嬉しそうに笑った。
教室のあちらこちらで小さな溜息がぽつりぽつりと零れている。既に日常茶飯事と化したやりとりに今更誰も困惑したりはしないけれど。
そのまま眠ってしまった高杉をじっと見つめる土方がいるものだから、結局のところ、溜息しか出ないのだった。
や、スイマセン、ホントスイマセン…。キモチワルイですね。ツンツンしてない高土ってほんと何か落ち着かない…。
でも楽しかったんで、暫く遊ぶかもしれません(やめろ)
い、石だけは勘弁してください…